「上値がシコる」って何!?初めて見たとき二度見した株用語の話
株の情報収集をしていたら、とある掲示板でこんな書き込みを見つけた。
「この銘柄、上値がシコってるから重いよ」
……え?
シコってる??いや待って、それ株の話で使っていい言葉なの?変なサイトに迷い込んだかと思ってブラウザのタブを二度見した。でも調べたら、これ、れっきとした昔からある相場用語だった。
「シコる」の語源は「しこり」
先に言っておくと、語源はぜんぜん変な言葉じゃない。肩の「しこり」とか、「心のしこりが残る」とかの、あの**「しこり」**。
株の世界で「シコる」とは、高い値段で買ってしまった人たちが、含み損を抱えて売るに売れず、その価格帯で固まってしまっている状態のこと。まさに市場に残った「しこり」というわけ。
たとえば、ある株が1,000円まで上がったときに買った人がいるとする。その後800円まで下がってしまった。この人は200円の含み損。「1,000円に戻るまでは売りたくない…」と動けなくなる。こういう人が大量にいる状態が「シコっている」。
「シコリ玉」という株用語もある
さらに調べると「シコリ玉」という用語も出てきた。玉(ぎょく)は建玉、つまりポジションのこと。高値づかみしたまま放置されている持ち株たちのことを指すらしい。
で、このシコリ玉が何をするかというと、株価の上昇を邪魔する。
株価が800円から回復してきて、1,000円に近づくとどうなるか。シコっていた人たちが「やっと買値に戻った…!もうこの株はこりごりだ、売ろう」と一斉に売り始める。これは「やれやれ売り」と呼ばれていて(これも初めて知った)、この売りに押されて株価は1,000円の壁を越えられない。
つまり「上値がシコってる」=「上の価格帯に売りたい人が溜まってるから、上がりにくいよ」という意味だった。掲示板の人、ちゃんと親切なことを教えてくれてたんだ。疑ってごめん。
「塩漬け」との違い
似た用語に「塩漬け」がある。これは含み損の株を損切りできずに長期間持ち続けること。
- 塩漬け:売れずに持ち続けている「個人の状態」の話
- シコリ:売れない人たちが特定の価格帯に溜まっている「市場全体の需給」の話
個人が塩漬けにした株が集まって、チャート上のシコリになる、という関係らしい。なるほどな。
なんでシコるのか → 人間は損切りができない
そもそもなんでみんな売れなくなるのかというと、結局「損を確定させたくない」という心理。以前書いた損切りの記事](/posts/013-loscut-vs-songiri)や[狼狽売りの話ともつながっていて、株用語って調べれば調べるほど人間の心の弱さに名前を付けたシリーズが多い気がする。
高値づかみ→売れない→シコる→やれやれ売り→また誰かが高値づかみ。この無限ループに人類は何十年も名前を付けて呼び合ってきたわけだ。
私も遠くない未来にシコる側になる予感がひしひしとする。……この用語、覚えたはいいけど、人前で使う勇気はまだない。