ロスカットと損切りって同じじゃないんだ
ずっと同じだと思ってた。
「損失を確定させる」という意味では一緒でしょ、と。
でも調べてみたら、全然違う話だった。
最初の誤解
「損切り」と「ロスカット」、どちらも「株が下がったときに売る」話だと思っていた。
ニュアンスの違いはあるにしても、同じことを違う言葉で言ってるだけかなと。
でも違った。主体が違う。
損切りは「自分でやる」
損切りは、自分の意思で損失を確定させる行為。
「10%下がったら売る」「ここが自分の限界ライン」と決めて、自分でポチッと売るやつ。
下がり続けているのに「いつか戻るはず」と保有し続けることを「塩漬け」と言うけど、そうならないように自分で判断して早めに損を確定させるのが損切りの考え方。
勇気がいる。本当に勇気がいる。
「売ったら負けが確定する…でも持ち続けても下がる…」という精神的な罰ゲームを乗り越えないといけない。
ロスカットは「やられる」
ロスカットは、証券会社が強制的に決済する仕組み。
自分の意思は関係ない。条件を満たしたら自動で売られる。
これは主に信用取引やFXで発生する話。
仕組みとしては:
- 信用取引やFXでは、証拠金(担保)を元に自分の資金以上の額を取引できる
- 損失が膨らんで証拠金が一定ラインを割ると
- 証券会社が「これ以上は危険」と判断して強制決済する
それがロスカット。
自分が「まだ待ちたい」と思っていても関係なく、問答無用で決済される。
現物株だけやってる人にロスカットは(ほぼ)ない
ここが初心者にとって重要な点だと思う。
現物取引(自分の持っているお金だけで株を買う取引)では、基本的にロスカットは起きない。
どれだけ株価が下がっても、証券会社が勝手に売ることはない。保有し続けることができる。
つまり今の自分にはロスカットとは無縁。
損切りは必要だけど、ロスカット「される」ことはない。
この違い、最初に知っておきたかった。
「逆指値で自動損切り」はロスカットじゃない
逆指値注文を使って「〇〇円を割ったら自動で売る」と設定することができる。
これを「自動ロスカット」と呼んでいる人もいるけど、厳密には損切りの自動化であって、ロスカットとは違う。
- 自分でルールを決めて、自分で注文を仕込んでいる → 損切り(の自動化)
- 証券会社が強制的に決済する → ロスカット
主体が「自分」か「証券会社」か、そこが境界線。
まとめると
| 損切り | ロスカット | |
|---|---|---|
| 誰がやる | 自分 | 証券会社(強制) |
| いつ起きる | 自分が決めたタイミング | 証拠金が一定ラインを割ったとき |
| 取引の種類 | 現物取引でも起こりうる | 主に信用取引・FX |
| 自分で止められる? | 止められる(売らなければいい) | 止められない |
損切りは「決断」で、ロスカットは「強制執行」という感じ。
結局どっちが怖いか
個人的には、ロスカットの方が怖い気がする。
「やられる」という感覚。自分が動く前に終わらされる。
信用取引に手を出さない理由がまた一つ増えた気がする。
損切りも十分怖いけど、ロスカットはその上をいく怖さがある。当面は現物だけで十分だ。